結論から申し上げますと、保険診療ならば× 自由診療ならば〇です。
保険診療の場合、クリーニングに至るためには、まずレントゲンを撮ったり歯肉の検査をしたりして、「あなたは歯周病です。」と診断名をつけます(診査診断)。
そして、その歯周病の「治療」のために、歯石を取ったり歯をクリーニングしたりするのです。なので、「当日クリーニングだけして下さい」は国の定めたルールに沿っていないので、不可能です。
昔から通っている歯医者さんで、「あなたの状態はよく知っている」からと検査を省略しているケースが多くあるようですが、正確にはそれは歯科クリニックが保険料を詐取していることになります。
また、予防のためのクリーニングは、保険適応外と経済産業省も厚生労働省も見解をしっかり出しています。
さらに申し上げますと、歯石除去は歯ブラシ歯間ブラシができるようになってからでないと、実は危険です。
歯ブラシ歯間ブラシがきちんとできないのに、歯石を取ってしまうと歯肉の血管から全身に菌が回ります(この話は当院の患者さんに初診時のカウンセリングできっちりガッツリお話しています)。
歯肉が炎症を起こしているときに歯石を取ると、歯肉からもたくさん出血します(よくネットの歯医者さんの悪口で「歯石取ったらめちゃくちゃ血が出るし、痛いし取った後冷たいもの沁みるし、もうヤダ!怖い!行きたくない!」みたいなご意見を散見しますが、歯ブラシ歯間ブラシをきちんと習得しないで、歯石除去するとこのような悲劇が起こりがちです)。
逆に、歯ブラシ・歯間ブラシがちゃんとできるようになってから歯石除去すると、さほど血も出ませんし痛みもあまりありません。
なので、私も昔こんな形の診療をしている歯科クリニックに勤めていましたが、さんざんむし歯削った後に「じゃー歯石でも取って終わろうか」みたいなのが一番罪深いと思っています。
どこに行っても歯肉の出血がおさまらなかったが、当院できちんとしたプロトコールに則った歯周病治療を受けた結果、たった3か月で出血がおさまったという当院の患者さんのインタビューをぜひご覧ください(9分程度です)。
https://youtu.be/1YTzco-fS8s
対して、自由診療(保険外診療)であれば、そのような国のルールからは外れますので、当院のアポがあいておりましたら「今日クリーニングしたい」←どうぞー、となります。(歯石がついていたり、歯ブラシがイマイチな場合は、またご提案させて頂きます。)
日本以外の先進国は、歯科には予防のために定期的に通う。これ常識!あなたも先進国の国民らしく、予防のために定期的に歯科を受診しましょう!
こんなこと言ったら細かくいうと、なんらかややこしい法律に引っかかってしまうのかもしれませんが、
当院で定期的にバイオフィルム除去を受けてらっしゃる方で、新しいむし歯を作る人いないですからね(昔、詰めた銀が外れるとか昔神経取った歯がトラブル起こすとか、すでに過去治療してある歯は除く。それでもいきなり大変な処置に至るケースはないですね。定期的にプロが見ているわけですから大事に至る前に対処できるわけです)。
当院のバイオフィルムを破壊・除去し、歯や歯肉を傷つけないスウェーデン式クリーニング、ぜひ受けてみて下さい。